ミャンマー出身の大学院生がミャンマー産高温耐性海苔の研究成果を発表
ミャンマー出身の大学院生(佐賀大学総合分析実験センター、鹿児島大学大学院連合農学研究科、大学院生)が、ミャンマー産高温耐性海苔の研究成果を発表しました。最初に、日本産海苔(スサビノリ)と亜熱帯性の日本産海苔(タネガシマアマノリ)とミャンマー産海苔の生育条件を比較しました。その結果、ミャンマー産の海苔は圧倒的に高温に耐性があることを確認しました。さらに、遺伝子解析を行い、ミャンマー産海苔の葉緑体およびミトコンドリアの全ゲノム配列を解読しました。その結果、ミャンマー産海苔は、生理的特性が大いに異なるにも関わらず、タネガシマアマノリと比較的近縁であることが判明しました。現在、温暖化によって有明海の海苔の生産が危機に瀕しています。そこで、熱帯地域の海苔であるミャンマー産海苔と、日本の海苔がどう違うのかを明らかにすることは、有明海の問題の解決への糸口となります。
この研究成果は、2023年9月21日に英科学誌「Scientific Reports」に掲載されました。詳しくは下記をご覧ください。
参照元:佐賀大学広報室
ミャンマー出身の大学院生がミャンマー産高温耐性海苔の研究成果を発表
https://www.saga-u.ac.jp/koho/press/2023092230743