パーコレーション理論を新規量子磁性体で初実証 新しい“静的短距離磁気秩序”を発見 ─ 次世代磁気デバイスへの活用に期待 ─
東北大学、佐賀大学、筑波大学、国立研究開発法人日本原子力研究開発機構、九州大学、国立研究開発法人理化学研究所、J-PARCセンターによる共同研究チームが「パーコレーション理論を新規量子磁性体で初実証 新しい“静的短距離磁気秩序”を発見 ─ 次世代磁気デバイスへの活用に期待 ─」を公表しました。
東北大学大学院工学研究科の鄭旭光特任教授(佐賀大学理工学部教授)らの研究グループは、カゴメ格子状の新しい量子磁性体を合成し、これまで未観測の静的な短距離磁気秩序を発見しました。さらに、この磁性体においてパーコレーション理論の予測と一致する相転移を実証することにも成功しました。この成果は、量子コンピューティングや次世代の情報処理技術の発展に寄与する可能性があり、新しい磁性材料を応用したデバイス開発など、量子工学分野への波及効果が期待されます。
本成果は11月25日(日本時間)、科学誌Nature Communicationsに掲載されました。なお、本成果は佐賀大学理工学部の山内一宏准教授、東北大学大学院工学研究科の徐超男教授、内山智貴助教、陳迎教授、日本原子力研究開発機構の萩原雅人研究員、筑波大学数理物質系の西堀英治教授、九州大学大学院工学研究院の河江達也准教授、理化学研究所仁科加速器科学研究センターの渡邊功雄専任研究員との共同研究によるものです。
詳しくは下記をご覧ください。
参照元:佐賀大学広報室
パーコレーション理論を新規量子磁性体で初実証 新しい“静的短距離磁気秩序”を発見 ─ 次世代磁気デバイスへの活用に期待 ─
https://www.saga-u.ac.jp/koho/education/2024112835140