【SpecialContentsVol.46】佐賀大学ダイバーシティ推進室 第1回「佐賀大学 黒田チカ記念賞」授賞式を開催!
▲上段左より:学長補佐 長田聡史・理事 渡 孝則・ダイバーシティ推進室 副室長 荒木 薫・副学長 西郡 大
下段左より:理工学部 准教授 坂口 幸一・医学部 准教授 原 めぐみ・理工学部 教授 佐藤 和也・理工学部 教授 橘 基
佐賀大学ダイバーシティ推進室が創設した、第1回「佐賀大学 黒田チカ記念賞」
佐賀大学では、女性研究者の活躍をはじめとするダイバーシティ環境醸成に貢献した教職員を称えるために創設した「佐賀大学 黒田チカ記念賞」の第1回公募を2023年に行いました。佐賀出身の女性化学者として活躍された黒田チカ氏の功績を称えるとともに、学術研究の将来を担う優秀な女性研究者の育成及び男女共同参画の促進を目的としています。
黒田チカさんってどんな人?
黒田チカは、現在の佐賀県佐賀市出身 明治17年生まれの化学者です。
佐賀県師範学校女子部(現在の佐賀大学教育学部)を卒業後、教鞭をとりながら東北帝国大学化学科(現在の東北大学)へ進学。日本初の帝国大学女子学生の一人として研究者の道へまい進します。卒業後は日本で初の女性理学士に。その後、オックスフォード大学で在外研究なども行い、昭和4年に、国内2番目の女性理学博士になります。紅花の赤色素の化学構造などを明らかにした方で、佐賀市伊勢町の大運寺にお墓があります。
明治~大正~昭和と活躍した、まさに元祖「リケジョ」なのです。
第1回「黒田チカ記念賞」 女性研究者部門・女性研究者支援部門 受賞者発表
2023年12月に「佐賀大学 黒田チカ記念賞」第1回公募を行い、審査の結果、今年度の受賞者が決定。下記の3名の方が受賞となり、2024年2月27日に佐賀大学産学交流プラザ会見室にて授賞式を執り行いました。
女性研究者部門
女性研究者部門は、佐賀大学に在籍する女性教員のうち、過去3年内に優れた研究又は業績を認められ、今後の成果が期待される者を表彰するものです。
受賞者 原 めぐみ 准教授 (医学部)
受賞理由:医学部 社会医学講座にて、論文数、著書、総説を多数発表。また、「予防医学のゲノムコホート研究」と「公衆衛生に関連する予防接種の疫学研究」と2種の分野において、リーダーシップを発揮されています。
▼准教授 原 めぐみ先生のインタビュー動画[さがシーズ Musubime]より
女性研究者支援部門
女性研究者支援部門は、佐賀大学に在籍する教員のうち、ダイバーシティ研究環境育成に貢献した者、またはグループを表彰するものです。
受賞者 佐藤 和也 教授 (理工学部) 、 橘 基 教授 (理工学部)
受賞理由:女性のキャリアプランや、大学院進学に関する講演会・座談会を企画・開催されている活動が評価されました。
受賞者 坂口 幸一 准教授(理工学部)
受賞理由:次世代女性研究者・技術者の育成への取り組みに尽力されている点が評価されました。
今回、黒田チカ記念賞創設に関わったダイバーシティ推進室 荒木 薫 副室長は、「佐賀大学黒田チカ記念賞」を通じて、本学に黒田チカという素晴らしい先人がいたことを多くの方に知って欲しい、そして佐賀大学女性研究者を含む多様な研究者の育成・支援をこれからも盛り上げていきたい、と述べています。
関連リンク:佐賀大学ダイバーシティ推進室
佐賀大学黒田チカ記念賞
https://www.oedi.saga-u.ac.jp/support/chikakuroda_memorialaward/