【Special Contents Vol.1】 学びを超えて積極的に発信するメンバーで始動「学生広報スタッフ」
佐賀大学では、2021年10月、学生広報スタッフによる大学のPRや情報発信を開始しました。広報委員の初期メンバーとなったのは芸術地域デザイン学部の4人。彼らは大学での学びを生かし、さらに学 外でも多くの人々とつながって多彩な活動を行っており、その視点と発信力に期待が寄せられます。
村上茜さんは表現活動をしている学生を紹介しようと、学生活動誌 『MĒMORIE(メモア)』を制作。編集長として後輩たちをまとめ、企画から取材・デザインまで担いました。宮崎真優さんは佐賀新聞社が発行しているタブロイド紙『Fit ECRU(フィットエクリュ)』の制作に同級生と参加し、取材・執筆を担当しました。
相崎美優さんはインターンシップ先で佐賀の魅力を紹介するYouTubeチャンネルを制作。ユーチューバーのごとく自らカメラを持って毎週リポートと編集を行いました。益田祐輔さんは次世代コン テンツの制作・開発を目的とした 「N-project」の立ち上げ、企業とプロジェクションマッピングの制作、オープンキャンパスの映像中継の実証実験と幅広く活動してきました。
人とのつながりで世界は変わる
発想力と行動力にあふれ、創造性に富む彼らの活動と作品は学内外で注目を集めてきました。それらの多くは人と関わって生まれたもの。それぞれの活動を通して彼らは「人とのつながりの大切さを実感する」と話します。
相崎さんは、幅広く多くを学ぶ授業は視野を広げる利点があるものの、「物事を深く知るには自らの行動が必要」だといいます。そのため、興味を持った活動に積極的に参加してきたとか。社会人と出会い、専門分野の助言を得て知識や行動力が増していったと振り返ります。
宮崎さんはもともと引っ込み思案なタイプ。大学でしたいことが思い浮かばず、漠たる気持ちで入学しました。その後、相崎さんや益田さんに刺激を受けて活動に参加。「二人を遠巻きに見ていた私がほんの少し踏み出したことで自分の世界が変わっていった」といいます。またそれまでは「良い作品になるかどうかは自分の努力次第」と考えていましたが、「質の高い作品づくりには人の助けが必要と気づき、「作品づくりを通して人との出会いに感謝するようになった」そうです。
村上さんも人との出会いを喜んでいます。活動誌の制作を通じて後輩との深い交流が生まれ、「創作技術がないと思っていた私が後輩の力を借りて制作物を完成できたことが嬉しい」と笑顔を見せます。
益田さんは「作品づくりは1+1ではないと感じる」のだとか。一つのプロジェクトには学部、業種、年齢の枠を超えて多種多様な考えと技術を持った人々が参加し、それらの組み合わせによって自身の発想を超えたものが生まれているからです。個の力の足し算でなく掛け算によって、一人の力では生まれないものが生み出されていく。その思いを強くする彼らは、学生広報活動を通じて後輩たちにそれを引き継いでいく考えです。