スペシャルコンテンツ

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【Special Contents Vol.2】建築系教員の設計監修で理工学部4号館を改修、地域貢献の象徴が誕生

写真:後列左から、小島昌ー教授(建築環境工学・建築設備学)、三島伸雄教授(アーバンデザイン・保全再生デザイン)。前列左から、中大窪千晶准教授(建築環環境工学)、後藤隆太郎准教授(農村計画・居住環境デザイン)、平瀬有人准教授(建築デザイン・建築設計)、宮原真美子准教授(建築計画学・環境行動学)

未来を見つめ、地域と共に新しい時代を築く大学として、現在の学びや環境を最適化、再構築(Redesign)する教職員や学生の活動を紹介します。

地域にひらかれた空間と教材化した校舎が魅力

2021年春に理工学部4号館の改修工事が完工しました。「都市工学部門全体の配置を3号館と合わせて見直し、分散していた建築系の研究室と演習室などを4号館にまとめて機能を高めました」。そう話すのは建築系教員が設計監修にあたった改修プロジェクトでリーダーを務めた三島先生です。

見どころの―つは1階に整備したデザインギャラリーです。ガラス張りで開放感あふれる広々としたギャラリーは、外から学生の姿が見えて、隣接するデザインスタジオや外部テラス、レストランと一体的に利用できます。壁面では、東京オリンピック2020のエンブレムを手がけた美術家・野老朝雄氏の作品がひと際存在感を放っています。「佐賀大学の地域連携のシンボルを作りたいと思い、教員のつながりで野老さんに相談して実現しました」と後藤先生。

一枚9cm×9cm、100段階の瑠璃色で表現した計800枚の有田焼の陶板タイルを用いた、2m×2m一対の大作は圧巻です。実は作品の仕上げにあたって、ちょっとしたハプニングがありました。タイルができて施工する際、ナンバリング通りにタイルを並べても、釉薬の状況や窯の温度などが影響して微妙に色が違い、うまくグラデーションになりません。そこで急きょ学生に協力してもらい、実際に目で見て色を確認しながらタイルを並べ替え、無事に完成したのです。「学生にとってもいい経験になりました」と中大窪先生は言います。

また、「校舎を教材化・見える化して、実践的な教育環境にしたことも特徴の一つです」と平瀬先生は力を込めます。例えば、天井をスケルトンにして補修部分や空調、電気設備の配管等を見せたり、床や外壁などに建材名のサインをつけたり、佐賀県産の杉材を使ったりと、建築を学ぶ学生にとって校舎がリアルな教材となっています。

「学内外の皆さんの協力のおかげで、全国的にも珍しい話題性のある学び舎が誕生しました。学生はやる気が高まり、顔を輝かせて勉強していますよ。地方創生に力を入れている大学として魅力ある人材を育てつつ、もっと地域に貢献したい“地域の縁側”(=社会との接点)をコンセプトにした新校舎をぜひ見に来てください」と三島先生はメッセージをくれました。

さまざまな建材にサインをつけて建材の名前が分かるようになっている。天井には木材を並べて柔らかなニュアンスを出す一方で、配管の様子も見える。
新しく生まれ変わった理工学部4号館。

学生と一緒にタイルを施工しました。

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