広報・ニュース

佐賀大学など研究チーム 植物の低栄養耐性にmRNA配列調節が関わることを発見

MYB59のスプライシング調節を介した低カリウム耐性機構
MYB59は低カリウムに曝されると選択的スプライシング調節を受け、
活性型のMYB59αが発現しNPF7.3を転写することで、葉のカリウム濃度を維持している。

佐賀大学など研究チームが、植物の低栄養耐性にmRNA配列調節が関わることを発見しました。佐賀大学農学部の西田 翔准教授を中心とした研究グループは、モデル植物であるシロイヌナズナを用いた研究から、植物の三大栄養素の一つであるカリウムの欠乏耐性に関わる新しい分子機構を発見。研究グループは、低カリウム条件下でMYB59が選択的スプライシング制御を受けることで転写因子としての機能を発現させ、カリウム輸送を担うNPF7.3の発現を促すことで根から葉へカリウムが供給され、結果的に葉のカリウム不足を防いでいることを証明しました。これは、植物の低カリウム耐性にmRNAの配列調節が関わることを示す初めての成果です。この研究成果は、2023年7月26日に国際学術雑誌「Plant and Cell Physiology」のオンライン版に掲載されました。
詳しくは下記をご覧ください。

参照元:佐賀大学広報室
植物の低栄養耐性にmRNA配列調節が関わることを発見

https://www.saga-u.ac.jp/koho/press/2023080430537

一覧へ