研究成果「イオン液体中に存在する亜鉛イオンの構造を決定」
佐賀大学総合分析実験センターの技術職員 真瀬田幹生は、理工学部の高椋利幸教授とともに、新型電池の開発につながる可能性のある研究を行い、この研究成果がオランダの科学雑誌「Journal of Molecular Liquids」のオンライン版(6月3日付け)に掲載されました。
この研究では、特別な性質を持つ液体であるイオン液体C2mimTFSAと、アセトニトリルという化学物質を混合した溶液の中で、どのように亜鉛(亜鉛イオン)が振る舞うかを調査しました。その結果、イオン液体と亜鉛が混ざると、亜鉛はイオン液体の一部分(TFSAという部分)と強く結びつきました。具体的には、1つの亜鉛に対して、3つのTFSAが結びつきました。しかし、アセトニトリルを混ぜると、亜鉛はTFSAから離れて、アセトニトリルに結びつくようになりました。最終的に、1つの亜鉛は6つのアセトニトリルに囲まれる形になりました。この研究で明らかにした亜鉛の挙動は、電池の開発に応用できます。ひいては、この研究結果は、新型電池の開発に繋がるかもしれません。詳しくは下記をご覧ください。
参照元:佐賀大学広報室
イオン液体中に存在する亜鉛イオンの構造を決定
https://www.saga-u.ac.jp/koho/press/2023060929933