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【共同プレスリリース】骨の減少に喘息が関与することを明らかに 〜アレルギー患者の骨の維持に新たな知見〜

喘息やアトピー性皮膚炎などアレルギー疾患を持つ人は、骨折しやすいことが知られています。これは治療に用いるステロイド薬が骨を脆弱にするためと考えられてきました。今回、佐賀大学医学部の高玮琦研究員、城戸瑞穂教授らは、熊本大学福田孝一教授、長崎大学筑波隆幸教授、門脇知子教授らとの共同研究で、喘息モデルマウスは、健常マウスと比べて骨量が少ないことを発見しました。喘息マウスの骨は、力のセンサー分子であるPiezoチャネルの発現が少ないこともわかりました。さらに、Piezoチャネルの活性化を行うと喘息マウスの骨量の減少を抑制できました。
骨が十分な質と量そして強さを保つことは、自立して健康に歳を重ねていく上でとても重要です。アレルギー疾患そのものが将来の骨折のリスクを高める可能性を理解した上で、アレルギー炎症を適切に管理することは、骨の健康を維持する上でも重要であると考えられます。Piezoチャネルはアレルギー炎症に伴う骨減少への治療の標的として期待されます。
詳しくは下記をご覧ください。

参照元:【共同プレスリリース】骨の減少に喘息が関与することを明らかに 〜アレルギー患者の骨の維持に新たな知見〜
https://www.saga-u.ac.jp/koho/education/2025090938457

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