NEW
佐賀大学循環器内科研究チーム 心不全患者における遠隔モニタリングの高次脳機能に対する有効性とその意義を解明

佐賀大学循環器内科研究チームでは、心不全患者における遠隔モニタリングの高次脳機能に対する有効性とその意義を解明し報告しました。この研究では、心不全患者計41名に対して、IoTを用いた遠隔モニタリングを実施し、その臨床的効果を検証しました。遠隔モニタリングシステムでは、患者自身が血圧や心拍数、体重を毎日測定し、その結果が自動的に当院へ遠隔データとしてアップされます。そのデータを選任の看護師が確認し、既定の閾値を超えた場合に担当医に知らせ、担当医から患者やその家族らへ連絡を行い、状態の確認や受診勧奨といったコーチングからなるケアサイクルを実施しました。その結果、12か月の観察において心不全症状の改善と同時に、高次脳機能の一つである実行機能の指標とされるTrail Making Test Part B(TMT-B)スコアが有意に改善していることが明らかになりました。遠隔モニタリングは、心不全患者の実行機能の改善に有効であり、実行機能の改善へ向けた支持療法が心不全患者の予後改善につながることが示唆されました。
詳しくは下記をご覧ください。
参照元:佐賀大学広報室
心不全患者における遠隔モニタリングの高次脳機能に対する有効性とその意義を解明
https://www.saga-u.ac.jp/koho/press/2025042537218