広報・ニュース

佐賀大学など研究グループ「光合成を調節する光スイッチの動作するしくみ」を解明

豊橋技術科学大学、金沢大学、東京薬科大学、大阪大学蛋白質研究所、佐賀大学による研究グループが光合成を調節する光スイッチの動作するしくみを解明。
光合成を行うシアノバクテリアは、異なる光に応じて最適な光合成ができるよう、光合成に使う光の色を切り替えています。たとえば、一部のシアノバクテリアは、赤い光を使う光合成から緑の光を使う光合成へ、あるいはその逆へと、切り替えることができます。この現象は1世紀以上も前から知られていましたが、どのように緑と赤の光を見分けているのか、詳しいメカニズムはわかっていませんでした。今回、シアノバクテリアが赤い光と緑の光を見分けるために使っている「光スイッチ分子」において、緑の光を感知するときの構造を明らかにしました。同グループが以前に発表した、赤の光を感知するときの構造と比較することで、光スイッチ分子がどのように緑と赤の光を感知しているのかを解明することができました。明らかになったメカニズムは、植物などの他の生物の光スイッチには報告例のない、まったく新しいものでした。この成果は、光合成生物が環境の変化にどのように臨機応変に適応して光合成を行っているのかを解き明かすだけでなく、光によって生物の機能をコントロールするオプトジェネティクス(光遺伝学)のより良いツール作りにもつながると期待されます。
詳しい内容は下記をご覧ください。

参照元:佐賀大学広報室
光合成を調節する光スイッチの動作するしくみを解明

https://www.saga-u.ac.jp/koho/press/2024061333760

一覧へ