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佐賀大学医学部附属病院 腹痛に関する研究の最終結果を学術大会で報告

佐賀大学医学部附属病院総合診療部 多胡雅毅教授が代表研究者を務める「原因不明の腹痛と急性肝性ポルフィリン症 (AHP)の診断に関する後方視的研究」の最終結果が、第28回日本病院総合診療医学会学術総会で発表されました。この研究は日本病院総合診療医学会が主導し、佐賀大学の他に、Alnylam Japan株式会社、東邦大学、JA尾道総合病院、順天堂大学、獨協医科大学、福岡大学が研究協力施設となっています。
今回の報告では、収集された症例1915例のうち、診断不明の腹痛は317例 (16.6%)でした。診断不明の腹痛の全例においてAHPを疑う症状・所見が認められ、うち198例 (62.5%)に尿検査が実施されていました。しかしながら、AHPを診断するための尿中アミノレブリン酸 (ALA)及び尿中ポルフォビリノーゲン (PBG)の測定は全く行われていませんでした。診断不明の腹痛には、希少疾患であるAHPが含まれていると推定されますが、本研究からはAHPを正しく診断できていない可能性が示唆されました。そのため希少疾患に関して、臨床医への情報提供と啓発が重要であると考えられます。詳しくは下記をご覧ください。

参照元:佐賀大学広報室
原因不明の腹痛に関する研究の最終結果を学術大会で報告(医学部附属病院 総合診療部)

https://www.saga-u.ac.jp/koho/press/2024041633410

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