【SpecialContentsVol.35】佐大の生涯学習/DXリスキルプログラム
▲「新規事業創出ハッカソンコース」の受講者と講師を務めた日本マイクロソフトの畠山先生(右より2番目)
学びの環境を活かし、誰もが学べるチャンスを
学びで自分を成長させたい、もう一度学び直したい、新しいことを知りたい。そんな気持ちは学生に限ったことではありません。佐賀大学ではそんな地域で働く方々のために「リスキル教育」・「リカレント教育」も提供しています。
DXリスキルプログラム
仕事、学び、暮らしの中で、デジタル社会は目まぐるしいスピードで進化しています。そんな時代に柔軟に対応し、ともに成長していくために、知識や技術のアップデートや人材育成が必要です。中でもデジタル技術を活かしてビジネスを変革するDXは、最重要課題といえるかもしれません。佐賀大学でも社会人を対象としたリスキルプログラムを実施し、人気を呼びました。
地元企業の要望を踏まえプログラムがスタート
DXは「Digital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)」の略称です。デジタル技術によってビジネスや人々の生活をより良く変革することですが、「何をしたらいいのかわからない」という人も多いのではないでしょうか。そこでスタートしたのが、本学のDXリスキルプログラムです。開講に先立って学長や役員が約20社の企業を訪問してDXの実情を把握し、現場や専門家の意見を聞きながらプログラムを構成しスタートさせました。
デジタル技術を使って 組織の活性化を
本プログラムの大きな特徴は次の3つです。
【専門性の高い講師陣】
個人のスキルや企業のニーズに合わせて専門的な3つのコースを設け、本学講師陣をはじめ、日本マイクロソフト株式会社などの企業からもDXの第一線で活躍するプロを招いています。普段はなかなか接することのない専門職の講師に刺激を受け、DX推進をいろいろな 角度から考えます。
【共通必修科目の設置】
DX推進にはDX技術だけを取り入れるのではなく、ビジネス・ITリテラシーなどの基本的な知識も欠かせません。技術の修得と合わせて、DXをより深く理解します。
【実践的な学び】
対面やオンラインを取り入れた座学を中心にしながら、実機によるハンズオンや実データを用いたワーク ショップなども開催より実践的な学びでスキル向上を図りました。
さらに14講義を 受講者以外にも限定公開
3つのコースには多くの応募があり、全体で4・5倍の倍率。DXへの関心の高さやリスキリングの必要性を感じている企業・人材が多いことを実感する数字となりました。 そこで、抽選にはずれた人にもリテラシーコースの14講義動画を限定公開。さらには、九州地区の国立大学や私立大学、高専、企業などにも同じように講義を公開することで、DX人材育成のプラットホーム構築にも取り組んでいます。本学で積極的に動き出したDXリスキルプログラム。今後、どんな広がりを見せるのか楽しみです。
参加者の声
DXというツールを効果的に使うには、組織がどう変わっていけるか?が重要です。論理も重要ですが、今回はより具体的な実践に重きを置いたプログラムにしました。ー人で完結しないようにグループワークの対話を重視し、自身の能力の高さや(中間の重要性を再認識してもらうことにも努めました。失敗しても、まずは使ってみてもらいたいですね。
新規開発のために新しい部署が発足し、試行錯誤していく中でハッカソンコースを受講しました。オンラインでの受講が主でしたが、様々なツールを使うことで、リアルな現場を遜色なく受講できました。グループワークが多く、周りのアイデアや意見の絞り込みやアプローチの手法を学ぶことができたことも良かったです。
DXリスキルプログラム実施内容のご紹介
2022年10月~2023年1月に実施したDXリスキルプログラムのイメージです。
詳しくは「Sagallege DXリスキルプログラム」WEBサイトをご覧ください。
https://www.sagallege-dx.admin.saga-u.ac.jp/