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【Special Contents Vol.21】佐大の学び/作物と農家の思いを学び、マルシェで伝える

農学部生物資源科学科3年生の中尾梨菜さん(左)と田中真由美さん(右)。中尾さんは2021年12月日本農業技術検定1級に合格

佐賀大マルシェ~菜祭~

今年3月、佐賀市内で、農学部の学生たちが「佐賀大マルシェ」を開催しました。リーダーを務めたのが写真の中尾梨菜さん、外部とやり取りする渉外を担当したのが田中真由美さんです。農学部では「食農基礎技術マスタリー特別教育プログラム」で、マルシェを介し「農産物マーケティング」を学びます。その授業が本格的に始まる前、プログラムの前身で大学院で特別開講されていた「農業版MOT(※)」の受講者(アグリマイスターの会)によるマルシェが、昨年11月に開かれました。学生たちも「マルシェ」の運営を手伝い、農産物のPRなどを体験しました。

※MOT:Management of Technologyの略。技術経営。

その後は自分たちの手で行うため、まず広報、渉外、会計の班を作り業務を分担しました。2~3月にはMOT受講生の農家ヘインターンシップに行き、農作業や作物への思いを肌で学びました。そしてコロナの感染状況が落ち着きを見せた3月、マルシェの実施が決定。連休3日間での開催です。
販売した農作物は「オーガニック・エコフェスタ2022」グランプリの「古賀とまと農園」のトマト、「石橋果樹園」のみかんなどインターンシップ先の作物の他、ニンニクラーメン、白石の蓮根、卵など全28品目。いちごをカプセルに入れたガチャ、3~4個のみかんを回しながら搾るジューサーなども置き、子どもたちの注目を浴びました。「当日が、いちばん楽しかった!農作物の魅力をお客さまへ伝えられたと思います」と田中さん。「天候や人通りの影響を実感。チラシを持って人の多い場所で呼び込みもしました」と中尾さん。農家から委託された大切な作物、できるだけ売ろう!と皆で力を出し合いました。

▲今年3月「佐賀大マルシェ」の会場斡旋、ポスター・チラシ等はNPO法人まちづくり機構「ユマニテさが」が協力。
「昨年11月のアンケートで30、40代女性客が多いのが分かったので印刷物は保育園、子ども園にも置いてもらった」と田中さん

そんな活動が知られ、地域の団体から別のマルシェへの参加依頼が入りました。
佐賀城内で5月に行われた「佐賀城本丸シェ」で、地元食品会社の新商品PRに学生らしいアイデアで協力しました。マルシェを通じて、「改めて農業を支える仕事に就きたい気持ちが、強まりました」と中尾さん。未来につながる力が、着実に育っています。

▲5月「佐賀城本丸シェ」では竹八漬の新商品・酒粕を使ったバウムクーヘンをPR。
チョコをかけるなど「デコ体験」でアピールした

農家との距離が近い佐賀大マルシェでもっと緊密に

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