スペシャルコンテンツ

スペシャルコンテンツ

【Special Contents Vol.5】 キャリアセンターのバーチャル相談会と動画編集で就活をサポート

左から、「キャリラジ」の動画編集や企業のPR動画制作を担当する藤本雄大さん(教育学部幼小連携教育コース2年/取材時)、バーチャル空間「oVice(オヴィス)」の運営を担う藤井耀さん(経済学部経営学科2年/取材時)

学生の就職活動をサポートする佐賀大学キャリアセンター。
ここで経済学部の藤井耀さんと教育学部の藤本雄大さんはキャリアセンターの情報発信等を手伝い、大きな戦力として活躍しています。


藤井さんが担当するのは、バーチャル空間サービス「oVice(オヴィス)」を使った学生と企業との交流の場の運営です。

「oVice」はオフィスや教室などの仮想空間を作って会議やイベント、授業などを行うオンラインツールで、在宅ワークやオンライン授業が増えた今、Zoom等のWeb会議ツールと並んで注目を集めています。キャリアセンターでは仮想の就職相談会場を設け、2021年夏から企業の説明会や学生同士の交流に利用しています。アバターを使ってゲーム感覚で参加できるため、就活に本腰を入れる3~4年生はもちろん、業界の話を聞いてみたい、就活の仕方を聞きたいという1~2年生も気軽に参加することができます。

藤井さんは企業の人事担当者と打ち合わせをし、説明会の日時を決めて学生に告知等を行っています。一度参加した学生は「面白い!」と言って活用してくれますが、学生の参加数を増やすのが課題です。「昼休みに10分程度の相談会なら学生も参加しやすいのでは?」という企業の提案をすぐ取り入れ、これからも企業や先生、学生の声を聞いて「学生が参加したくなるものを企画していきたい」と話します。

社会人とのやり取りで視野が広がる

この運営を通じて学外の社会人と話す機会が増えた藤井さん。企業とのやり取りに責任の重さを感じる一方、「視野が広がって自分を見つめ直すようになった」といいます。「仕事」はやりたいことだけをするわけにいかず、時には煩雑な作業や難しい局面もあり、工夫や努力をしてそれを乗り越えることも学んでいます。

「就職や卒論という『将来』のために連営を引き受けたわけではなく、『今』自分に与えられたものにどれだけ力を注げるかが大事」だと思うようになりました。実際に毎日数時間を連営にあてて改善を重ねており、「1~2年後、あのとき頑張ったことが今につながっているんだと思えたらいい」。今が未来につながる。それを信じて藤井さんは日々奮闘しています。

バーチャル空間「oVice」を使って仮想の就職相談会場を開設。
参加者はアバターを使い、実際に会場を訪れたような感覚で
企業や学生との交流を楽しめる。
レイアウト変更や企業との打ち合わせが藤井さんの役目

『キャリラジ』動画編集と企業のPR動画を制作

キャリアセンターは、「ゆる~く人生について考えよう」をコンセプトに、動画配信型ラジオ『キャリラジ』を毎月第2火曜日に配信しています。配信後に動画を編集し、見逃した学生に向けて再配信しているのが藤本さんです。

藤本さんは高校生の頃から動画の撮影編集を行っており、その経験を買われてセンターから誘いを受けました。学生に依頼した理由を、学生生活課の烏巣早紀さんは「たとえ就活のための動画でもより良いものに仕上げないと学生は見てくれない。同じ学生である彼の視点と発想に期待した」と語ります。センター長の羽石寛志先生と山内一祥先生が語る『キャリラジ』は脚本があってないようなもの。藤本さんは動画を何度も見直して重要だと思うセリフを字幕にし、わかりにくい説明には注釈をつけたり、改めて写真撮影に出かけたりして先生の意図が伝わるように工夫しています。最近はこれと別に企業からPR動画作成の依頼が増え、社員インタビューに出かけることも多くなりました。藤本さんのクオリティの高い動画に企業からは喜びの声が寄せられています。

左:『キャリラジ』の編集をする藤本さん。
字幕だけでも内容がわかる動画にしようと工夫を重ねている 
右:第2火曜にライブ配信している『キャリラジ』。
先生の軽妙なトークをいかしつつ、
最近は自分のコメントを加えて面白みのある番組に仕上げている

これらの制作を一任されている藤本さん。その信頼が自身の探求心と向上心につながっており、わからないことは自ら調べ、人気動画を見て研究するほどです。視聴者数を伸ばすため試行錯誤は続いていますが、視聴者や依頓主の企業のニーズを考えて創意工夫するようになり、この経験が将来仕事とする教育の場で生きるだろうと考えています。

「教育現場は対面でのコミュニケーションが理想ですが、コロナ禍の中そうもいきません。コミュニケーションに大切なものは対面かデジタルかといった手段ではなく、相手への思いやりだと感じます」と話す藤本さん。企業の方々とのやり取りは相手の都合や言葉遣いを考えるきっかけに、視聴者を思うことは客観的な視点を持つことにつながりました。「直接会う企業の方、画面の向こう側にいる視聴者、それぞれに合ったアプローチの仕方を考えるようになったことは僕にとって大きな成長です」

関連リンク:佐賀大学キャリアセンター発 WEBラジオ「キャリラジ」紹介動画公開
https://sagadaipress.saga-u.ac.jp/archives/2784/

一覧へ