可視光全域から近赤外900nm光までの光酸化作用を発見 ~ペルオキソチタン錯体薄膜で環境浄化範囲が大きく拡大~
佐賀大学肥前セラミック研究センター 一ノ瀬弘道 特任教授(代表者)の研究チームが、ペルオキソチタン錯体薄膜が紫外光、可視光全域、900nmまでの近赤外光の照射で有機物を酸化分解するという環境浄化作用があるという事実を初めて発見しました。
環境浄化用として実用化されている酸化チタン光触媒は紫外線がないと有機物を酸化分解できないため、可視光しかない一般的室内やプラスチック包装された容器内などで酸化作用を持つ安全な透明コーティング材料が求められていました。今回、一ノ瀬特任教授らは、本来酸化作用がないと思われていたペルオキソチタン錯体薄膜が可視光全域のみならず900nmの近赤外光まで酸化分解機能があることを反応速度論的手法と実測で初めて明らかにし、学術論文誌へ発表しました。この成果により、待望されていながらこれまで困難であった可視光や近赤外光しかない場所での環境浄化への実用化が大いに期待されます。
詳しくは下記をご覧ください。
参照元:佐賀大学広報室
可視光全域から近赤外900nm光までの光酸化作用を発見 ~ペルオキソチタン錯体薄膜で環境浄化範囲が大きく拡大~
https://www.saga-u.ac.jp/koho/press/2023041829600